コンサルでも通用するようなエクセル・パワポスキルを身に付けたいです
何みたらよいですか?
そうだね。たくさんあるんだけど、筆者が色々見た中で特に良かった書籍を紹介するね!
- 『事業再生コンサルに転職することになったけど、エクセルまったく自信ない…どうしよう』
- 『エクセルを勉強してるけど、完全に手探り。どうしたら短期間で上達できる?』
- 『パワーポイントはまったく触ったことないから自信ないです…』
- 『先輩も忙しそうだから基礎的なことは聞きずらい…』
今回はそのようなお悩みを解決できる本を紹介します!
筆者も銀行員時代はエクセル・パワポをまったく使わなかったので、再生コンサルに入ってからとても苦労しましたが、
下記で紹介する本を繰り返し読み、再生の現場でも携帯しつつ、業務に励んだ結果、エクセル・パワポへの不安は消えました。
財務モデリングも、自力で財務3表を回せるようになりました。
この記事では、
- 再生コンサルの現場でどのようにエクセル・パワポを活用するのか・必要なスキルは何か
- スキル別に読むべきオススメの本を紹介
を話していきます!
この記事に書いている本をしっかり身に付けることができれば、再生コンサルに限らず、どんな企業、職種でもエクセル・パワポが、自信をもって活用できるようになります
筆者は現在事業会社で働いていますが、よくエクセルの動きが早すぎて魔法みたいと言われます笑
筆者の経歴
- メガバンクへ入行。都内店へ配属。法人担当として勤務。法人部門にて優秀賞を獲得。
- コロナ渦を契機に事業再生コンサルティングファームへ転職。事業財務DD、再生計画策定に従事。
- 製造業や小売業などの計10社以上の再生支援を実施。
- 某大手事業会社へ入社。経営企画としてM&Aや様々な事業の意思決定に携わる。
現在は、再生コンサルで磨いたスキルを武器に事業会社でM&A戦略を策定したり、実際に買収検討をしています!
再生コンサルでエクセル・パワポはなぜ必要なのか
エクセルはどんなケースで利用するの?
銀行で私はsumifs関数とかで実績管理していますし、エクセルできる人間として、支店では言われていますよ!
そういう問題じゃないんだ。私も同じようにエクセルがそこそこできるほうだったけど、再生コンサルに行ったら、もう何にも役に立たなかったよ。
再生コンサルでは、高度なマクロを組める能力は不要であり、15種類程度の関数の使い方を熟知することが必要です。
少なくとも頻出する関数15種類程度、ピボットテーブルのマスターが必要です。
ピボットテーブルの活用はマストなので覚えておきましょう。
また実務では、高度かつ素早くデータ集計作業をしていく必要があります。
しかも再生企業からはまともな管理資料がでてこないケースが多いので、その資料を綺麗に整えて集計するテクニックも必要です。
素早く集計するために「どのようにデータを整えるか」、「整えるためにどんな関数を利用すればよいのか」を押さえておく必要があります。
例えば、”20220204″という数値データを日付データに変更したい。この場合はDATE関数を先頭において、LEFT、MID、RIGHT関数を利用し、数字を抽出しよう
というように、データ集計・整理において頻出のケーススタディを多く学習することが重要です。
つまりまず必要な基礎スキルは、
- 頻出する関数15種類程度、ピボットテーブルのマスター
- データ集計・整理において頻出のケーススタディを多く学習すること
逆に言うと、これだけで足ります。重要なのは、あらゆるケースで正しく覚えた関数を使って、やりたいことを実現できるように思考することですね。
多くの人が、エクセルは関数を多く覚えればいける!と思っているかもしれませんが、関数をたくさん覚えても使わずに忘れていくだけです。
むしろ、ケース別に、関数をどのように使用すれば、すばやく作業が完了するかを覚えていったほうが効果的です
そしてもう一つ重要なスキルは、
財務モデリングスキルです
事業再生計画を策定する上で、マストのスキルとなります。
このスキルを実務を通して学ぶ必要があります。
モデリンクを手を動かしながら学びたい!
という方は、こちらの記事にて実践的な方法を紹介していますので、参考にしてください
実践的な内容となっておりますので、一度できるようになれば現場で使えます
繰り返しになりますが、身に付けるべきスキルとしては
- 頻出する関数15種類程度、ピボットテーブルのマスター
- データ集計・整理において頻出のケーススタディを多く学習すること
- 上記2つを習得した上で、財務モデリングスキルを会得する。
財務モデリングスキルは時間がかかるとしても、上記の2つを最低限しっかり身に付ければ、
実践を経て応用力も身についていきますので、ご安心ください。
パワポはどの場面で使うの?
事業再生コンサルにおける成果物は基本的にレポートという形で提出します。
事業財務DD、経営改善計画書などはパワポで作ることが多いです。
エクセルを利用し、分析した数値情報などをパワポでうまく表現するということです。
再生コンサルに限らず、どこのコンサルでもコンサルフィーから逆算すると、パワポ一枚につき4万円くらいの価値になるケースがあります笑
たかが、パワポ一枚ですよ?笑
信じられないですよね。
もし、作ったパワポが小学生でも作れるようなクオリティだったら、クライアントは失望しますよね。
人は見た目の印象で多くを判断しますが、パワポも同じことです。
見た目を美しく、そして素早くパワポを作成する必要があります。
なので身に付けるべきスキルは
- 作業時間短縮のためのショートカットや、キレイに整える技術
- 読者に伝わるような視覚表現のパターン(ある程度決まっています)
上記を身に付けることが可能な本も下記で紹介しております。
EXCEL編
基礎的な関数を習得・便利な組み合わせ
Excel関数+組み合わせ術 [実践ビジネス入門講座]
オススメ度:☆☆☆☆
こちらは分厚い本ですが、実務で必要な関数をほぼ網羅しています。辞書として活用することをオススメします。
このケースはこの関数!というような形をとっているので、手元に常に置き、実際に見ながら実践すると効果的です。
重複データのあぶりだしや年齢別・金額別に表示する方法など様々なケースに対応する関数も収録しており、データ分析のためのデータ整理などに適しています。
この本の良い点はデザイン性が抜群によく、メリハリをつけたデザインになっているので、とても読みやすいですね。
簡単に理解できるようにわかりやすく記載されているため、初心者でも真似しやすい点です。
ぜひ辞書として活用してみてはいかがでしょうか。
パターン別エクセルの関数活用方法について学習できる
Excel 最強の教科書[完全版]
オススメ度:☆☆☆☆☆
この本はとても有名ですね。この本はexcelを自我流でやっている人には目に鱗だと思います。
どちらかというと万人向けの本なので、ファイナンスよりの話はあまりないですが、データ集計をしていく上では必須の知識やメソッドが詰め込まれています。
よく関数のみを多く収録した本が多いのですが、こちらの本は関数をどのように使うのかが具体的に記載されているので、すぐに実務の役に立てる点が強みです。
また意外と皆さんが悩む印刷の設定方法などにもしっかり解説をしているので、こちらも普段からもっておくとかなり重宝します。
私も銀行員時代からこの本は常にそばにおいていたよ!
excelは時間をかけずにパパっとやることが大事だからね!
たった1日で即戦力になるExcelの教科書【増強完全版】
オススメ度:☆☆☆☆
こちらは網羅的な書籍ではないですが、かゆいところも解説してくれている本です。
これまで紹介した本にはない効率化の方法などが紹介されており、より一層応用力が身につく本となっております。
基礎的なexcelの使い方以上に、『どのようにしたら作業を効率化できるかという』実践的な使い方に重きを置いています。
データの形式が不揃いなデータベースがあり、これを集計するのは一工夫が必要だという場面に出会ったときにこの本のメソッドがとても使えます。
ただ、これまでに紹介した書籍に重複する内容ももちろんあるので、ご承知おきください。
デメリットは若干みにくい部分があるところですね。ただ内容はとても良いのでおすすめです。
筆者は二冊とも購入して、学びました。二つ合わせるとだいぶんエクセルが進歩しますよ!
以外と内容が被ってないです。
ピボットテーブルを覚えたい
ピボットテーブルって何ですか??ていうかマストなんですか?
ピボットテーブルはマストだよ!データベースを扱う仕事において、つかえるとかな~り業務の幅が広がるんだ。
少なくともコンサルではマストだね。
ピボットテーブルはこれまで使わずに過ごしてきた人も多いと思いますが、必須のスキルです。ピボットテーブルを使えば、10分で終わる仕事が使わないために1時間かかるということも発生し得ります。
概念は難しくないのできっちり覚えましょう!
いちばんやさしいExcelピボットテーブルの教本 人気講師が教えるデータ集計 が一瞬で終わる方法
オススメ度:☆☆☆☆☆
ピボットテーブルはコンサルでは必須スキルです。
会社で管理しているデータベースを整理・分析する際にとても重宝します。
しかし、普段から使わない人が多いので、いきなりピボットテーブルと言われても
『そもそもピボットテーブルって何?』『なんで使うのかわからない』
という声が大半でしょう。私もそうでした。
この本では、そもそもピボットテーブルはどういう構造で作成されているのか、なぜ使えるのか、どのような機能があるのか
また動かないときはこんなミスをしているかも、というような形で読者の視点にたってわかりやすく整理してくれています。
本も大きいので、かなり見やすい本です。かなりオススメです。
Excelピボットテーブル データ集計・分析の「引き出し」が増える本
オススメ度:☆☆☆☆
こちらはピボットテーブルについてかなり網羅的に記載されています。
イメージでいえば、ピボットテーブルの辞書です。
ピボットテーブルを使っていて、『こういうことってできるのかな?』と感じたときに本書を見ることをオススメします。
「このデータを扱う場合、どの手法が望ましいか」という感覚を身に付けることができると思います。
ただまずは上で紹介した『いちばんやさしいExcelピボットテーブルの教本』をしっかり読んでから読むことをオススメします。
概念をまず理解した上で本書をみつつ、応用力をつけていくこと順番が最適です。
Excelパワーピボット 7つのステップでデータ集計・分析を「自動化」する本
オススメ度:☆☆☆
こちらの本はピボットテーブルが分かった前提で使用する本なのでご注意ください。
この本に書かれているパワーピボットは主にデータ量が多すぎて、通常のEXCELに備わっているピボットテーブルでは処理しきれない際に効果を発揮します。
お菓子卸売業などは、データ量が多すぎるので、この本のパワーピボットが効果を発揮します。それ以外であれば不要です。
コンサルの現場では業種によって大量のデータを扱うことがあります。
例えば、お菓子卸売業の販売データをみる場合、膨大な種類の商品データが数百万行にわたっています。
こちらはEXCELの処理できる限界を超えています。
しかし、パワーピボットを使用すれば、この膨大なデータを扱えます。
パワーピボットが使えれば、データベースの整理をする際にもとても役に立つので、通常のピボットテーブルをしっかり理解したら応用編として取り組んでみてはいかがでしょうか。
財務モデリング
外資系金融のExcel作成術 表の見せ方&財務モデルの組み方 /東洋経済新報社
結論から申し上げますと、かなり丁寧に財務モデリングの基礎について説明をしています。
財務モデリングをする上での、表の見せ方(どんな罫線を使うべきか、行・列はどのように使うべきか)について冒頭で解説してくれています。
これはモデリングをする際にファームによるかと思いますが、かなり細かく指導されます。
最初のうちは、
細かすぎてくだらない、時間の無駄だ
とすら感じるかもしれませんが、後々重要だと分かります。
この本の見どころは、財務モデリングの概念について、具体的なモデルを通して解説してくれている点です。
飲食業を具体例として、
・KPIをどのように設定するのか
・KPIを変更した際にどのようにモデルに反映させるのか
・財務3表作成の流れは
・モデリングで頻出するミスは?解決方法は?
・第三者にモデルを見せる際に、どのような表記をすればみやすいか
など実務で詰まるポイントを未経験者でも想像がつくように丁寧に解説しています。
これは財務モデリングをするのであれば、最初は手元に置いておくべき本です。迷ったときに立ち返れることができる本です。
一方で上記の本に乗っている財務モデルはあくまで超シンプルであり、実務上ではありえないほど簡単です。
しっかり、現実的なPL・BS・CFを通して、財務モデリングを学びたい方は、別途本以外で学ぶ必要があります。
そこで、実際に再生コンサルで現場で実践しているノウハウを紹介しています
紹介した本で、基礎を理解し、実際に手を動かすことで読者様の財務モデリングスキルは飛躍的にアップすることでしょう。
特に未経験の方は、準備しないとついていけないのではないか、、と悩んでいませんか
事業再生コンサルで活躍するためには、財務モデリングが一定程度できなければお話になりません。
入社してから教えます=業務時間外で寝ずにやってね()という理解なので、真に受けず事前に習得しましょう!
私のような財務モデリングのイメージすらわからないような方向けに、基礎講座を作っています
手を動かすことが中心で、しっかり動画付きなので着実に身に付けることが可能です!
ふう、ちょっと疲れましたな、、
事業再生コンサルとして学ぶべきことはたくさんありますよね
- 事業再生コンサルで大変だったこと
- 具体的な業務内容はどんなことをするのか
- 働き方を詳しく聞きたい
- 次のキャリアでどんなことを活かせるのか?
もし上記のような疑問を抱えていて、経験者に話を聞きたいという方は下記から面談の調整をお願いします!
また再生界隈のチャットがないので立てました。まだメンバー全然いないです笑
\ラインオープンチャットのメンバー募集中です!/
これまで50名以上の事業再生コンサル志望者と面談をして、ご好評頂いていた筆者が運営するオープンチャットです!
パワポ編
先に重要なことを言うと、パワポの勉強はエクセル以上に難しいです。
エクセルはあくまで表計算ソフトなので、しっかりと目的の計算を実施できれば良いですが、
パワポは『読み手に伝わるかどうか』という点が大事なので、正解がないです。
結局は実務をこなしていく中でフィードバックをもらっていくことが上達への道になると思いますが、
もちろんパワポにも押さえておくと成長が早まるナレッジは存在するので、そのための本を紹介します!
作業時間短縮のためのショートカットや、キレイに整える技術
(無料動画解説付き)できるポケットPowerPoint 困った! &便利技
オススメ度:☆☆☆☆
こちらの本はパワポを使っている時に、困るであろう点についてわかりやすくまとめています。
サイズはポケットサイズなのですが、手取り足取り記載されていて、これ一冊でかなりの分量をカバーしています。
ショートカットなども記載されており、作業時間短縮に役立ちます。
自分で用意したサウンドの挿入方法など、やや初心者では難しい編集についても解説してくれているので、
困った時用のヘルプデスクのような使い方をオススメします。
常に携帯して、困ったら参照するような使い方です。これを繰り返して、ショートカットを覚えましょう。
この本のデメリットは実際のデザインや見せ方に関する解説は不十分なので、それは下で紹介する本でカバーしましょう。
読者に伝わるような視覚表現のパターンを習得する
PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則
オススメ度:☆☆☆☆☆
こちらの本にはとってもお世話になりました。かな~りオススメです。パワポをさわる全ビジネスパーソンにおすすめできる内容です!
なぜかというと『どうしたら伝わりやすいスライドが作れるか』について、しっかり言語化している数少ない本だからです。
ページ数は500ページを超えているのですが、これは一つ一つ丁寧に解説しているからです。しかも見やすいかつ読みやすいです。
具体的な事例を交えつつ、パワポを作成する前の構想段階から順番を追ってスライド作成の手順について紹介しています。
パワポと言えば、図形を使ってビジュアル化することで視覚に訴える点が強みかと思いますが、
図形の使用方法、この場面ならこの図形をこのように配置するとわかりやすい。なぜなら~という流れで頭にストンと落ちるように解説をしてくれています。
コンサルでのスライド作りで最初に悩むのは、パワポの使用法だけでなく、どのようなビジュアルにするかです。
むしろ見せ方が微妙だと作り直しになり、返って時間がかかります。
理論を抑えておけば、大外しはしないので修正に時間がかかりません。
そうするとさらにスライド作成を任せてもらえるので、多くの経験値を積めます。
そのためにこの本はとても有益なのでぜひ使用しましょう!
筆者もこの本に何回助けられたことか…超おすすめです!
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
オススメ度:☆☆☆☆
こちらの本は実際に事例をみて、『データごとにどんな見せ方が良いのか』についてフォーカスを当てたケーススタディ要素が強い内容になっています。
コンサル出身の方が作った本なので、コンサルの現場で扱うようなデータを扱った事例で解説されているので、より実践的かと思います。
スライド作成における、失敗例と成功例が対比され、非常に分かりやすくなっています。
さらに、この本の良い所は「さらに上級者になるためのヒント」という部分。
例えば、
「達人のスライドを集めて、手でノートに書き写す」という模写に似たワークが紹介されています。
純粋な気づきが多くある本だと思うので、コンサル経験が3年程度ある方にもおすすめできる本です。
事業再生コンサルについて経験者と直接話したい方
・事業再生コンサルの情報をもっと集めたい!
・リアルな声を経験者から聞きたい!
・選考中だし、社員とのカジュアル面談だと労働時間とか色々質問しずらい、、
もし上記のような課題を抱えていて、経験者に話を聞きたいという方は筆者の話でよろしければなんでもお答えします。事業再生コンサルで大変だったこと
具体的な業務内容はどんなことをするのか
働き方を詳しく聞きたい
次のキャリアでどんなことを活かせるのか?
もし上記のような疑問を抱えていて、経験者に話を聞きたいという方は下記から面談の調整をお願いします!
また再生界隈のチャットがないので立てました。まだメンバー全然いないです笑
\ラインオープンチャットのメンバー募集中です!/
これまで50名以上の事業再生コンサル志望者と面談をして、ご好評頂いていた筆者が運営するオープンチャットです!
ここまでいかがでしたでしょうか。
たくさんあるので、こんなにいるの??という感想がでますよね!
私はここに載せていない本も読んで勉強してました。
中には正直読まなくてよかったなという本もありました。
なのでご紹介した本は、無駄なく且つ良質なものだけにフォーカスしています。
事業再生に関する本もこちらで紹介しておりますので、
エクセル・パワポのハードスキルだけでなく、事業再生への見識を深めたい!
という方は下記の記事で良著を紹介していますので、ぜひご参考にしてください