・活躍している銀行員の特徴は?
・出世するバンカーはどんなキャリアを歩んでいるのか
・海外経験も必要?
・銀行員からの転職先でオススメは?
上記について書いています
- 30代。元メガバンク銀行員、子持ち
- 都内優良支店に配属するもフルボッコにされる
- 海外への異動を示唆されるも、転職活動をしたいため国内支店を希望
- 転職活動していることが上席に発覚した結果、地方店に左遷される
- 事業再生コンサルで働きすぎて悟りをひらく
- その後事業会社の社長室にてM&Aなどの投資業務を推進
- 現在はスタートアップの代表取締役として活躍中
筆者の周りで順調にエリートコースを歩んでいる人の共通していた点をベースに話します!
これから銀行員として頑張りたい!
と考えている方は、ぜひご参考にしてください!
近年銀行員の役割は多様化しており、ただの金貸しだけでは付加価値を発揮しきれなくなってきています。
経産省では金融機関向けに中堅中小企業のDXに向けたガイドラインを作成するなど、銀行が担う役割は重要です。
ぜひ活躍できる銀行員の特徴について押さえて頂ければと思います!
また銀行員の方向けに有益な情報を提供しています。
ちょうど上記コミュニティを開設しました!会社とは違う刺激や頑張りをしたい方はぜひご覧ください!
活躍する銀行員の特徴3選
ミスが少ない・期限を守る人
減点されないことが銀行員生活において重要です
つまり挑戦はしないほうがベターです。
これ私は勘違いしていて、
失敗することも大事だ~挑戦だ~
と思い、いろいろなことに手を挙げて仕事を抱え込みましたが、見事にミス連発で自爆しました。
一方、自分のキャパに余裕を持たせて、仕事を受けていた同期は、ミスをしない仕事ぶりが評価されて
良い担当先を後から与えられました。
結果的に、同期はその担当先から毎年案件が発生し、大きな実績を計上。
一方、私はミスばかりする銀行員として、良い担当先が与えられず、実績もぱっとしませんでした。
手堅く仕事ができるという印象を上司に与えることが大事です
手堅い仕事ぶりが評価され、支店によって重要な担当先を任せてもらえます。
そうすると巡り巡って、営業でも良い成績を残せる可能性が高まり、ノルマに追われることもなくなります。
事務作業が早い
えっ営業ノルマ達成じゃないの??
もちろん大事です。
しかし、営業ノルマを達成するためには顧客との接点を多くとることが必要です。
その時間を捻出するためには、事務作業をいかにはやくこなせるかが肝になってきます。
銀行員の事務作業は多いですよね?
- 稟議・格付
- 重要物管理
- 日々無限にやってくる回覧物
ゆったりやっていると、普通に一日かかってしまいます。
これらの作業をパパっと済ませて、外に行き、重要顧客との面談を重ねている営業担当はノルマも順調に達成できていましたね。
若くして海外経験を積んでいる
銀行にもよりますが、筆者がいた銀行では英語力は人事評価上、重要な項目でした。
うまくいっている人のキャリア例を紹介すると
- 営業店(中小企業担当)➡営業店(中堅中小企業担当)➡営業店(大手中堅企業担当)➡営業本部(上場企業担当)
- 営業店(中小企業担当)➡海外トレーニー➡海外プロジェクトファイナンス営業部
- 営業店(中小企業担当)➡海外トレーニー➡営業店(大手中堅企業担当)
- 営業店(中小企業担当)➡海外トレーニー➡海外為替部門➡投資銀行部門
- 営業店(中小企業担当)➡海外トレーニー➡ニューヨーク支店駐在
大抵の人が、営業店で中小中堅企業を担当しながら、課長→副支店長→支店長みたいなキャリアを歩んでいくかと思いますが
①はその中でも、優秀な人ですね。
ただ、若くして大手企業や、本部の重要部門に異動している銀行員の特徴は
海外経験を若くして挟んでいる点です。
筆者の同期で営業成績が悪くても、海外トレーニーに行けている人もいました
海外経験を挟んだ人は、少なくとも、国内支店に戻される場合、悪いようにはされてなかったです。
営業店で努力して、実績を積み上げるよりも、海外トレーニーを挟んだほうが圧倒的にコスパ高い
銀行にもよりますが、筆者がいたメガバンクでは英語力は人事にとっても、重要な項目でした。
TOEICの点数が振るわなくても、英会話力が高いのであれば、それも評価されます。
銀行実務に弱く英語力が高いのであれば、外資系にいけるパターンも全然あるので、つぶしが効く点もメリットです
銀行員が身に付けることが出来るスキルとは
優秀な人の特徴は分かったけど、銀行員って具体的にどんなスキルが身に付くの?
金融のプロと一般的に思われているかもしれないけど、どちらかといえばソフトスキル面が成長するよ!
コミュニケーション能力
銀行員であれば、法人個人問わず様々な顧客とコミュニケーションをとる必要があります。
基本的な言葉の使い方、名刺の渡し方等の基本的なビジネスマナーはもちろんのこと
相手を良い気持ちにさせ、ニーズを発掘し、提案を受け入れてもらう能力。
相手の要求をただ飲むだけでなく、こちらの言い分をしっかり伝える。
法人オーナーや部長相手と常にコミュニケーションをする経験というのは銀行員ならではであり、採用する企業はそういった経験に興味を持つでしょう。
無形商材を扱った法人営業経験が転職市場では評価されるポイントです。
幅広い金融・業界知識や文章作成能力
銀行員は日常的に新聞やニュースから金融情勢について把握し、顧客との面談に活かしています。
様々な業種の財務諸表を読み、企業の財務面を評価できる点も銀行員の強みですね!
また銀行員は社内で稟議書を作成します。
上司から稟議書をかなり修正された経験があるでしょう。
銀行では”てにおは”などの体裁をかなり気にするため、きれいな文章を書く訓練を日々おこなっています。
読みやすい文章作成能力を備えている点は、銀行員の強みと言えるでしょう!
たまに”てにおは”だけ指摘してくるおじさんがいるけどね、、
ストレス耐性
上席からノルマ未達成でかなり詰められた経験がある人は少なくないでしょう。
『銀行員はストレス耐性が高い』と評価されます
厳しい環境の中、ノルマ達成のため、支店や顧客の板挟みになりながら、奔走した経験はかなり評価されます。
私が事業再生コンサルへ転職活動をしていた際に面接官から
「正直銀行員の財務能力は専門の業界でみれば低い。むしろ、これまで培ってきたあきらめない精神力や目標に向かって努力してきたという点を評価する」
とこのように言われました。
年収の高い職種ほど、難しい仕事が多く、スキル以上に途中で投げ出さないストレス耐性が重要視されます!
関係者の調整能力
進んでいる案件をどのようにクロージングにもっていくかをスケジュールを考え、
支店の誰を、顧客のどの人物に、いつアテンドするか
常に案件制約のため、考えることがノルマ達成に必要なプロセスです。
あの社長を納得させるために、次回は支店長を連れていこう。
その前に明後日、課長を連れて、一度提案しにいくか
のようなイメージです。
顧客を動かすために、誰を連れていくかなどの、関係者をうまく活用する術を学べる点も銀行員の強みとなるでしょう。
まってください!財務分析とかそっちも身に付くでしょ!
銀行の中にいると気が付かないのですが、ファイナンシャルスキルは、専門部署に行かない限りは育ちません。
その理由は、銀行員はあくまで客からもらう決算書を、行内のシステムに読み込み、そこから出力されたものを見ているに過ぎないからです。
本来、適切な財務分析を行うためには、簿記を理解し、仕訳をしっかりみた上で内容を理解するべきです。
しかし、仕組み上それは業務効率化の観点から難しいのが現状です。
したがって銀行員のハードスキルである財務分析能力は
基礎は身に付くが、実践的な財務分析をして顧客からコンサルフィーを取れるほどの実務スキルは身に付かない
が結論です
銀行員が独立した際に仕事をフリーランスで取ろうとしたときにまず役に立つだろうと思われるのが
唯一資金調達です。そこでやることは
・事業計画書の作成
・いつ・どのタイミングで資金が必要なのか
・返済計画は?シナリオケース別に分けた際の業績予測は?
・融資後の財務3表はどうなる
上記の質問に対して、財務3表をクルクル動かしながらお話できますか?
これが出来ないのであれば、外に出たときの銀行員としての価値はほぼないと思って良いでしょう
そう言っている私も気合と根性しかないノースキルの銀行員でした
私のような財務モデリングのイメージすらわからないような方向けに、基礎講座を作っています
手を動かすことが中心で、しっかり動画付きなので着実に身に付けることが可能です!
現在は財務モデリングを身に付け、実際にベンチャーキャピタルや銀行相手に資金調達を自分でやっております。
出世・スキルアップするためにすべきことは?
財務会計への理解度を深める
結論から申し上げると、簿記2級を取るのが一番の近道です。
簿記2級は工業簿記や連結会計などの銀行員が実務上苦手とする範囲をカバーしています。
製造業などは、担当する方も多いので、工業簿記への理解がないと、顧客の経理財務担当から
「この人わかってないな」と思われ、大事な商談は他行へという取引上のデメリットを負う可能性すらあります。
ビジネスへの理解を深める
これ当たり前だと思うんですけど、どういうことですか?
経営者は常に売上高や利益をどうやって上げるかを常に考えています。そこを一緒に相談できる銀行員はかなり重宝されます
皆さんは顧客のビジネスをどれくらい理解していますか?
・どの部門・どの商品・どの顧客で稼いでいるのか。限界利益がマイナスになっているものはないか
・組織上、ヒト・モノ・カネを一番投資すべきところはどこか?
・競合企業はどこで、うまくいっている競合はどのような施策を行っているのか、顧客との差はどこにあるのか
これらを理解し、会話ができると顧客からも信頼されます。
社長は皆さんが思っている以上に孤独です。
どうやって売上高をあげるかという自分のビジネスを真剣に相談できる相手というのはそれだけ貴重な存在なのです。
いつもお金借りてください!と言っている自分がばからしくなりました、、
コンサルティング系の会社へ転職する
銀行員で支店勤務だと、ソフトスキル面の成長がメインとなり、事業財務分析スキルが育ちにくいです。
将来、経営人材として活躍したい場合は、もちろん事業財務への理解は必須です。
こちらを身に付けたい場合は銀行からでた上で、戦略や財務コンサルティング会社へ転職することをオススメします。
実際に自分で手を動かして、ビジネスを分析する経験を積むということです。
・銀行員からコンサルに行くとしたらどのあたりが狙えるんだろう
・コンサルでどんなスキル身につくの?
・コンサルの後のキャリアってどんな感じ?
このあたりは確認しておきたいです
コミュニティに所属する
急に差し込んできますね、、笑
筆者の経験値から参考になる情報を提供するよ
・ずっと銀行にいるのはちょっと違うかなと思っている
・銀行からのキャリアについて考えたい
・そもそもキャリア設計がよく分からない
最近コミュニティを作りました!
今後をよくしていきたいという方であれば歓迎です!
筆者の経歴
筆者についてもう少し知っておきたいという方は下記を参考にしてください!
まとめ
ここまで筆者の経験上から、活躍している人達の共通した点をもとに話しました。
- 減点されず、優良顧客を担当
- 事務作業に時間をかけず、顧客との接点強化できる人
- 若くして海外経験を積むこと
今回は3点だけの紹介となりましたが、資格試験なども人事評価をアップさせる上では有用です。
筆者は銀行は早い段階で転職することを推奨しております
気になる方は下記の記事をご参考にしてください!