・銀行員からの転職をしようか悩んでいる
・特にやりたいことはないんだけど、、
・転職したあとのキャリアってどうなるの
銀行員の方は、
このままずっと銀行で働き続けても大丈夫だろうか
と実は頻繁に考えているのではないでしょうか?
筆者の感覚では、銀行は働きやすい職場だと断言する人はかなり少ないと思います。
政治的な動きや、苛烈なノルマなど精神的にプレッシャーのある仕事ですよね。人間関係の維持も大事です
この記事では、銀行を4年目で退職した筆者が銀行員をやめたことによるメリット・デメリットについて語ります。
そして、銀行員におけるキャリア形成についても解説させて頂きます。
筆者の経歴
◇メガバンクへ入行。都内店へ配属。法人担当として勤務。法人部門にて優秀賞を獲得。
◇コロナ渦を契機に少数精鋭の事業再生コンサルティングファームへ転職。事業財務DD、再生計画策定に従事。
製造業や小売業などの計10社以上の再生支援を実施。
◇某大手事業会社へ入社。経営企画としてM&A業務や様々な事業の意思決定に携わる。
筆者は銀行員がキャリアのスタートでしたが、銀行の外で活躍できるようなスキルが中々身につかない環境であると実感しました。
事業再生コンサルにて苦しみながらも働き、スキルアップしたことで、現在事業会社の経営企画として活躍できています。
辞めて後悔しているか?
同僚でもベンチャー企業に行った人が何人かいますが、みんな給料下がって、普通に頭悪いなって思っています!
こらこら辞めなさい。辞める目的が大事であって、その後のキャリアをどう描きたいかを重視することが大事だよ
筆者の場合、後悔は一ミリもありません。
それどころか早い段階でやめたことにより、キャリア形成上かなりのアドバンテージを得ることができたと思います。
筆者は、将来は経営人材として活躍したいと銀行員のころから思っていました。
そのためには、実際に事業運営する経験が必要と考えてキャリア形成をしてきました。
結果的に現在は事業会社の経営企画として働いており、数年以内には事業を実際に企画・運営するようなポジションにいく予定です。
たまにベンチャーに行って、成長できる!みたいな風潮がありますが、何をするかが重要です。
若手銀行員は、基礎的なビジネススキルを身に付けており、教育コストが低いのと
無形商材の営業経験から、業績を拡大していきたいベンチャー企業にとっては
営業マンとして雇いたいという見方が強いです。
いくら求人に「営業責任者候補」と書かれていても、それは採用のためのうたい文句なので、変に期待してはダメです。
銀行員を辞めるメリット
謎の政治的な社会から解放
銀行の支店で働いている方は分かると思いますが、支店長は神です。
デスノートで言うと、新世界の神
というやつです。
支店長の意向を尊重して、結果的に顧客のためにならないものですら、実施する方向で意思決定されます。
筆者もノルマ達成のため、顧客に金融商品をねじ込んできました
支店内では、誰もがかかる火の粉をよけるために、周りの動向を気にしながら
常に損をしないような立ち回りを意識しています。
正しいことを正しいと言えないようなことが多々あるということです。
普通の会社にいけば、そういった政治的な動きから解放されるでしょう
転職市場で評価されるスキルを習得できる
もちろん銀行員でいることで市場価値が上がらない訳ではありません。
ただ銀行員の給与体系は他社に比べ高く、未経験の職種へ転職をする際に、年収が下がるケースが多いです。
銀行内部での市場価値と、銀行外における市場価値が乖離していることから起きます。
銀行業務は特殊で閉じている世界なので、あまり外では利用できないんですよね。
例えば、筆者が今務めている経営企画の職種の場合、必要なスキルセットとして
・Excel・PowerPointのスキル
・論理的思考力・コンサル思考
・財務モデリングスキル
・M&Aの実務経験
・マーケティングへの一定の知見
・市場調査力
・プロジェクトマネジメント経験
他にもあると思いますが、銀行ではなかなか経験しにくい要件があります。
銀行の外で、コンサル会社や事業会社を経て、身に付けていくスキルセットが多いです。
すなわち銀行の外で、どこでも使え、評価されるスキル習得の機会を得ることができます
銀行を辞めるデメリット
給与が下がるケースが多い
銀行の給与体系はいまだに年功序列が基本です。
裏を返せば、別に仕事ができなくても居場所がある限りは、給料は上がっていきます。
支店にかならず一人は無能で仕事ができないおじさんがいますよね、、
いわゆる窓際族ですが、それでも彼らはなぜか最低限の役職があり、給料も高いです
つまりぶら下がることができれば、銀行はコスパの良い職場となるかもしれません。
若手にとっても、転職時に外資系コンサル等に内定しない限りは、給料をあげて転職できるケースはまれです。
むしろ下がるか良くて、同水準での転職が関の山でしょう。
社会的ステータスの喪失
銀行員は一般的に安定的な職とみなされています。
また親世代では、銀行員は成功の証とすら思っている方もいます。
世間体的にも銀行員であることは居心地が良いのです。
結婚などにおいてもプラスに働くことでしょう
しかし、一度銀行を辞めてしまえば、そのステータスを失うので、それはデメリットと言えるでしょう
銀行員のキャリア選択では何が正解なの?
あなたが今後どんな人生を送りたいのか
これに尽きます。
筆者がそもそも経営層キャリアを目指したいと思ったのは、
汎用性が高く、収入の水準も高い、どんな業種でもチャレンジできる点です。
当然経験によっては、業種の幅は狭まると思いますが、新しい事業にチャレンジすることもできるので、一層人生を楽しむことができるだろう
と考えたからです。
したがって、経営層になるためには、事業会社で事業運営の経験を将来的に積む必要性がある。
だからこそ、コンサルでハードスキルや事業再生を通し、事業を立て直すような経験を積みました。
今は事業会社の社長室におり、事業企画やM&Aなどを手掛けています
しかし、銀行内部での仕事に文句はない、仕事は仕事で切り分けができる、
など現状に満足している方は、給与水準も高く、安定的な銀行にいたほうが良いと思います。
銀行内で順調に出世して、いきたい部署や経験値を積んでいる筆者の同期もいるので、まったく銀行におけるキャリア形成に否定的ではないです。
ただ筆者のポジショントークとしては、銀行内部の異動は時に、本人の意向とは関係なしに人事異動がなされるケースもあり
銀行にキャリア形成を委託するのは危険だと考えています。
それよりも、自分のタイミング、意思をもって、転職を通じたキャリア形成をしたほうが確実だと判断しました。
まとめ
銀行員の方でキャリアに悩まれている方はたくさんいると思います。
筆者もそのうちの一人でした。
・銀行員キャリアについて何が正解なのか、どのように考えるべきなのか
・銀行から転職した人達はどんなことをして、どれくらいの給料なのか
これらについて詳しく知りたい方は私のTwitterをフォローして頂き、リプライまたはDM頂ければ幸いです。
良く知らない人にDMするのは気が引けるかと思います。
筆者はゆるふわな部類の人間なので、安心して色々聞いてください!笑
下記で関連記事を複数紹介しますので、ご参考にしてくださいね!