経営企画ってあるけど、何しているの?
会社で一ミリも気にしたことないし、会ったこともない
噂だと調整業務ばっかりらしいよ
色々なことを聞くけれど、いまいち役割がよくわからない!という方が多いでしょう。
この記事を読めば、そんな何しているのか分からない経営企画の業務内容のイメージがつかめます!
- 将来経営人材として、経営に携わりたい方
- まさに今経営企画として、何をすればよいか分からない方
- なんとなく知っておきたい方
筆者の経歴
- メガバンクへ入行。都内店へ配属。法人担当として勤務。2店舗目にて地方店へ配属される
- コロナ渦を契機に事業再生コンサルティングファームへ転職。事業財務DD、再生計画策定に従事。
- 製造業や小売業などの計10社以上の再生支援を実施。
- 某大手事業会社へ入社。経営企画としてM&Aや様々な事業の意思決定に携わる。
銀行員の法人営業から初めています。
銀行員時代から、経営人材になりたいとおぼろげに考えておりました。
その後事業再生コンサルを経て、見事某大手の経営企画部に配属となりました。
経営企画部の基本業務
で、経営企画って何するんですか?社内でイキリ散らすのが仕事ですか?
口が悪いよwこれからじっくり解説するね!
経営戦略の立案・実行
現在では、あらゆる領域に大手・中小問わず参入しています。
その中で、優位性を発揮するためには、常に他社との差別化などによって市場での生き残りをかけた戦いを行っております。
市場で生き残り、勝ち抜くため競合他社の動向や市場動向などの外部環境を調査・分析するのも仕事です。
競合他社の成功した事例などはかなり参考にしています
考えられる打ち手の候補を複数だし、それぞれにどれくらいのコスト(工数や開発費)がかかるのかを見積もります。
考えた施策をなぜやるのか、やった場合どういった効果があるのか、失敗した場合の次の施策は
などを検討し、事業計画に織り込みます。
織り込んだ内容を、実際に人員リソースを活用し、実行していきます。
その後の進捗をKPI管理し、経営層へ報告するのも経営企画の仕事です。
適切な事業ポートフォリオの創出
簡単に申し上げると、利益を稼ぐ事業を作るということです(既存事業は伸ばし、稼げる新規事業をつくること)
私が属している企業は、事業領域が広いコングロマリット企業です。
もちろんすべてが強い事業ではなく、大抵のコングロマリット事業が1つか2つの強力な事業から生まれるキャッシュフローを元手に新たな事業に投資しているような状態だと思います。
ここで重要なのは、金のなる木である強力な事業の収益力を維持しつつ、どの分野に投資をしていくのか適切に判断することです。
次の金のなる木を創出していかないといずれ企業は停滞します
その場合は経営層がどのような会社の未来を思い描いているかにもよるので、そこはしっかりとすり合わせる必要があります。
またこれはとても重要なのですが
経営企画として活躍するためには、常に会社全体の状況を理解しておく必要があります。
- 自社リソース・または人材採用し、一から立ち上げる
- M&A
- 業務提携(合弁会社設立など)
事業を作っていく上で、どの領域に投資するか、そしてどのような手段で投資をするのか
ヒト・モノ・カネがすべてある企業は基本的にないです
限られた資源の中で何をするのかという難しい課題に立ち向かう必要があります。
それらに立ち向かうために、自社の事業がどのようなビジネスモデルで、何が課題なのか経営企画として把握しておかなかれば
各事業部責任者との会話が成立しません。
まずは自社事業への理解や幅広い情報収集力を大事にしたいですね
調整業務
はいきましたー!とっても面倒そう
もちろん面倒なものもあるけど、大事な業務だよ!
銀行のような年功序列の大企業だと、支店長がいて、その上には執行役員がいて、さらに上には常務や専務、頭取がいます、
役員と、顧客の会食においてはレストランのアポ、スケジュール作成などの業務が多いかもしれません、
しかし、私が属している会社には秘書がそれらの業務を行っているので、特段そういったつまらない調整はないです。
どちらかと言えば、役員との会話の中で、ある課題に対するネクストアクションが決まった場合、
その実行に誰をアテンドするかを決め、チームビルディングをしていくことが多いです。
または、役員間であるM&A案件への温度感が異なる場合、案件進行に支障が生じるため
意志決定を明確にするための材料集め、協議などの場を設定します。
このように、会社全体でのプロジェクトがうまく回るように、全体俯瞰しつつ、関係者間の合意形成を促進することが経営企画における調整業務です。
経営企画におけるメリット・デメリット
ふわってしている書き方ですが、私的に感じていることをこちらへ記載します。
メリット
- 経営層と距離が近く、経営判断に携わることができる
- 他の業種と比較して待遇が良い
- あらゆる事業に関わることができ、ビジネスセンス向上の良い機会になる
- 顧客が社長や役員クラスが多いため、人脈形成に役に立つ
- 転職時、選択肢が多い
デメリット
- 期待値が高いので、業務遂行できて当たり前な風潮がある(風当りが強い)
- 経営企画部門というだけで、社内で警戒される
- プロジェクトによっては夜な夜な働くケースもある
- 成果が見えずらいため、モチベーションを保つことが大変な時期もある
経営企画の仕事はかなり頭を使うケースが多く、自分のキャリアにとっても大きなプラスになるものという理解です。
注意しないといけないのは経営企画だからと言って、他の部署の社員を見下す行為はNGです。
経営企画の弱点は数字ばかりみて、現場を知らないことです。
経営企画のメンバーであるからこそ、現場社員との交流する機会を作り、そこで自社ビジネスへの解像度を高めることが、良い経営企画マンだと考えます。
経営企画に向いている人
私はなりたくないなぁ~
ストレス耐性が高いこと
正解がない意志決定をすることが多く、また報告相手も役員レイヤーなので、プレッシャーがかかります。
そのプレッシャーに負けず、なんなら楽しめるようなメンタルの持ち主ならやっていけるでしょう
筆者はビクビクしていますが、やっていけているので、折れない心があれば大丈夫です!
勉強熱心であること・情報収集をいとわないこと
事業環境は常に移り変わります。
他社サービスやビジネスモデル、国策などの情報を常にキャッチしていく貪欲さが必要です。
特に業界知識は自分で勉強しないと分からないので、自分の興味のある業界に努めている友人に話を聞いてみるなど自分から分からないことを勉強しにいくことが望ましいです
ロジカルシンキングができる人
これは度合いによりますが、特段頭が良いわけではない私がなんとかなっているので、ある程度できれば問題ありません。
要するに、難しいことを分解し、整理できる能力があるかということです。
起きている事業を正しく整理し、次の動きをどうするかというネクストアクションにつなげ、どんどん事業をひっぱっていく能力に近いです。
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筆者が個人的に当たっているなと思った性格診断です笑
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まとめ
経営企画のイメージがついたでしょうか?
経営企画は常に役員とのプレッシャーと戦う必要がありますが、過度に怖がる必要性はありません。
むしろ、ノーリスクで経営層と同じ目線で仕事ができる、転職時も良い求人がもらえる、さまざまな業務領域で仕事ができる
という点であなたの市場価値を高くできるでしょう。
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